「おむつかぶれ」はおむつ皮膚炎ともいいます。おむつをすることによって起こる接触性皮膚炎のことをいいます。
おむつの中の皮膚は尿や便で湿ってふやけた状態になります。ここにおむつの表面が当たって小さな傷ができ、便の中の酵素やアンモニアなどが刺激になって炎症を引き起こします。
症状はおむつの表面が当たるところが赤くなったり、赤いブツブツができたりします。
便の回数が多いときや、下痢になると悪化します。
治療は外用療法です。非ステロイド軟膏でも治りますが、ひどいときにはステロイド軟膏も使用します。すぐに良くなりますが、再発しやすいので予防が大切です。
おむつかぶれの予防には、以下のことに注意してください。
おむつかぶれの治療をしてもよくならない時には、おしりにカンジダが感染している場合があります。乳児寄生菌性紅斑といいますが、おむつかぶれとは治療方法が異なります。おむつかぶれがなかなかよくならない時は皮膚科か小児科を受診しましょう。
また、ベビーパウダー(シッカロール)をたくさんおしりにつけている赤ちゃんをたまにみかけますが、パウダーが固まるとかえって皮膚に刺激になります。おむつかぶれにはベビーパウダーはつけないで下さい。
当然ですが、おむつかぶれはおむつをしている2~3歳までにしか発生しません。この2~3年間は、お母さんは自分の顔のスキンケアと同様に赤ちゃんのおしりのスキンケアをきちんとしてあげて下さい。