停車中に後ろから追突されて受傷する場合が多く、症状も頚部の痛みがほとんどです。追突されて頚椎が後屈と前屈の両方向に振られてしまいます。診察では、頚部周囲の筋肉の圧痛、頚椎の全方向について動きの制限と痛みの誘発があるか、頚椎の神経根の刺激症状があるかを確認します。しびれなど上肢の症状があれば知覚障害、握力、腱反射をチェックします。追突事故では、前方の車への玉突きを防ごうとしてブレーキを強く踏み続けて右ふくらはぎの肉離れ痛を訴える人もいます。出会い頭の衝突事故では、シートベルト、エアバッグによる前胸部の損傷、ハンドルを握っている手首の損傷も多い印象です。ダッシュボードによる損傷は重症の場合に病院へ搬送されています。画像診断は、まず痛む部位のレントゲン検査を行い、必要に応じてMRI検査を追加しています。