かわかみ整形外科・小児科クリニック |整形外科サイト
小児科サイトはコチラ
TOPお悩みから探す腰が痛い
診療時間 アクセス 採用情報
お悩みから探す

腰が痛い

腰の症状
  • 朝、起き上がるのが痛い
  • 顔を洗うとき前かがみになってギクッと痛くなった
  • スーパーでカートにもたれると楽に歩ける
  • 年末年始に孫を抱いてから痛くなった

代表的な疾患

  • 腰椎椎間板ヘルニア
    重量物を持って捻る作業をしてから痛む、数年前から腰痛が時々ひどくなり膝以下まで痛みが走る、咳をするとひびく等の症状が椎間板由来と推測します。腰椎の椎間板の水分が減り弾力性が失われることで椎間板内圧の維持が乱れると発症します。
    主な治療方法
    椎間板に負荷がかかる動作(荷重と捻り)を控えて通常の日常生活動作を維持するよう努めます。安静臥床は勧めません。急性期は鎮痛剤・坐薬やコルセットを使用します。腰痛より下肢痛が強い場合にはMRI検査でヘルニアの部位・大きさを評価すべきと考えます。
  • 腰部脊柱管狭窄症
    しばらく歩くと足がしびれたり痛くなって歩き続けることができなくなるが、しゃがんだり、座り込むと足の症状が消えて再び歩けるようになる(間欠性跛行)、立ち続けても同様の症状が出る、スーパーでカートを押すような前傾姿勢が楽である等が典型的な症状です。
    主な治療方法
    狭窄により圧迫されている神経の血流を改善するプロスタグランディン製剤を内服します。片側下肢の神経痛が強い場合に神経根ブロックを行うこともありますが、症状の改善が不十分で両側下肢の症状や会陰部のしびれ・排尿障害があれば手術を選択します。
  • 胸椎・腰椎圧迫骨折
    骨粗鬆症のある高齢女性では重量物を運んだり、尻もちをついたりすることで胸椎・腰椎の圧迫骨折を来すことがあります。痛みのため寝返りや起居動作が困難となります。前かがみができなくなります。
    主な治療方法
    MRI検査で骨折椎体を早期に発見して早期に治療介入します。体幹ギブスやコルセットで固定し、骨折の痛みを改善する副甲状腺ホルモン注射剤かカルシトニン製剤の注射を開始します。椎体の圧潰程度をレントゲン検査でモニターしながら、前屈姿勢を避け、背筋の筋委縮を予防するようリハビリを行います。
  • 椎間関節性腰痛症
    椎間板由来でなく椎間関節由来の急性の腰痛です。妊産婦や肥満で腰を反らす姿勢を続けている人に痛みが出現しやすいようです。前屈は容易ですが後屈で痛みを誘発します。後屈に捻り動作を加えるとさらに痛みが増悪します。
    主な治療方法
    後屈動作を避けるため腰部固定帯を勧めています。急性痛なので鎮痛剤や坐薬が奏功することが多いと思います。痛みで日常生活動作に支障が強い場合には椎間関節ブロック注射を行います。発症している椎間関節とその上下の関節に注射すると効果が増します。

当院の診療方法

  • 医師による診断
    腰痛の出現時期、誘因の有無、痛みが増悪する姿勢、楽になる姿勢、腰痛の既往歴、下肢症状があるか、腰痛より下肢症状の方が強いか、職業(デスクワーク、介護職、運転手など)を問診で確認します。診察では、下肢挙上テスト、知覚障害・筋力低下の有無、腰椎の可動性、前屈で痛むか後屈で痛むか、後屈プラス捻り動作で痛むかを確認します。病歴や問診で椎間板由来の要素が多く、前屈で痛む、下肢痛が強い、下肢挙上テストで下肢が上がらない、知覚障害がある、筋力低下がある等では、椎間板ヘルニアを強く示唆します。高齢者で後屈により痛む、下肢症状がある等では狭窄症を疑います。中年以下で後屈プラス捻り動作が痛む場合は椎間関節由来を疑います。高齢者で重量物を持った、尻もちをついた、前屈できない場合は圧迫骨折を疑います。
  • 治療
    急性痛では鎮痛剤や坐薬の処方を行います。痛みが椎間板由来の要素が強い場合には椎間板への負荷(荷重プラス捻り)がかかる動作を控えるよう、また椎間関節由来の要素が強い場合には後屈動作を控えるよう指導しています。下肢症状が強い、再発を繰り返す、麻痺症状がある、圧迫骨折を疑う等の場合には診断を確定するためMRI検査を行います。下肢挙上テストで挙上が困難、下肢症状が強く鎮痛剤に反応しない、MRIでヘルニアまたは狭窄症があり障害神経高位が推測できる場合に腰部神経根ブロックを行うことがあります。脱出ヘルニアがあると長期間にわたりコルセットの装着が必要になることが多く、麻痺症状の有無や程度について注意深く経過観察しています。
  • リハビリテーション
    圧迫骨折では安静も必要ですが、他の腰椎由来の疾患では急性痛であっても2~3日以上の安静臥床は勧めません。鎮痛剤や坐薬などの薬と腰部固定帯の処方をして、最低限の日常生活動作が自立できるように応援しています。腰痛の原因疾患によりますが、急性期を過ぎたらコルセットや腰部固定帯を可能なら除去して歩行するよう勧めています。歩行することで腹筋も背筋も刺激されることを期待しています。慢性化を防ぐため腰部を後屈する体操が推奨されていますので椎間関節性腰痛を除いて後屈体操を勧める場合もあります。圧迫骨折では体幹ギブスやコルセットによる厳重で長期間の固定を必要とします。その間、筋力維持を目的としたリハビリが必要と考えます。

その他のお悩みから探す

  • 膝が痛い
  • 肩が痛い
  • 腰が痛い
  • 頚が痛い
  • お尻から大腿・下腿が痛い
  • 交通事故でケガをした方へ
  • スポーツでケガをした方へ