腰痛の出現時期、誘因の有無、痛みが増悪する姿勢、楽になる姿勢、腰痛の既往歴、下肢症状があるか、腰痛より下肢症状の方が強いか、職業(デスクワーク、介護職、運転手など)を問診で確認します。診察では、下肢挙上テスト、知覚障害・筋力低下の有無、腰椎の可動性、前屈で痛むか後屈で痛むか、後屈プラス捻り動作で痛むかを確認します。病歴や問診で椎間板由来の要素が多く、前屈で痛む、下肢痛が強い、下肢挙上テストで下肢が上がらない、知覚障害がある、筋力低下がある等では、椎間板ヘルニアを強く示唆します。高齢者で後屈により痛む、下肢症状がある等では狭窄症を疑います。中年以下で後屈プラス捻り動作が痛む場合は椎間関節由来を疑います。高齢者で重量物を持った、尻もちをついた、前屈できない場合は圧迫骨折を疑います。