問診では、 肩の痛みの発症時期、痛みを誘発する動作、支障を来している内容、夜間痛の有無、外傷の既往歴、職種やゴルフ・踊りなどの趣味をお聞きします。診察では、①肩関節を動かして、可動範囲と痛みの誘発、可動域制限のある方向(挙上、外旋、内旋)・程度、インピンジメント徴候などを確認します。②挙上、外旋、内旋の各動作の筋力を評価します。
上記により、インピンジメント、腱板断裂、五十肩の診断について概略は把握できますので、次にエコー診察を行います。エコーで腱板の断裂の有無、水腫や石灰沈着の有無が判定できます。レントゲンで上腕骨頭・肩峰の変形、石灰の有無、骨頭と肩峰の間隙の評価を行っています。痛みが強く症状の改善が思わしくない場合、エコーで腱板の広範囲断裂が予測される場合などではMRIによる再評価も行います。