問診では、今回の痛みの出現時期、膝の痛みの既往歴、荷重負荷が大きい職種(立ち仕事、しゃがみ仕事など)やゴルフ・踊りなどの趣味をお聞きします。診察では、肥満度の評価とともに、O脚の程度、膝が真っ直ぐに伸びるかどうか、最大屈曲できるかがポイントです。O脚、伸展障害、屈曲障害が強いほど、痛みと歩行能力の回復が乏しくなります。触診では、関節液の有無と量、圧痛の部位、膝蓋骨がよく動くかを評価します。水が繰り返し多量にたまるならば骨壊死を、キリッと差し込むような強い痛みや膝くずれがあれば半月板断裂・遊離体・骨壊死の陥没を疑います。関節症の進行度はレントゲンで確認します。圧痛がある膝内側部は、エコーで内側半月板の変性と骨棘周囲の腫れの程度が評価できます。症状が改善せず、痛みが増悪した場合にMRIを撮像し評価します。