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日常的な疾患
突き指

Q. 11歳の子どもがサッカーで突き指をしました。病院に行った方がいいでしょうか。(母親より)

 

A. 突き指は、野球、バスケ、サッカーなど球技によって多く発生しています。突き指により骨折・脱臼、腱の断裂、靱帯損傷、爪の損傷を来します。小学生以下では骨端線(骨の成長線)の損傷を多く認めます。損傷状態も様々で、痛み、腫れ、関節の運動制限、変形などの症状が出現します。
 骨折では、強い変形を伴う場合、回旋転位があって指を屈曲すると隣の指とオーバーラップしてしまう場合、関節内骨折の場合には手術が必要となりますので、前後方向と側面方向の正確なレントゲン撮影が必須です。また、靱帯断裂があれば、関節の不安定性と変形が残ってしまうので正確な診断が必要です。その診断には、関節にストレスを加えたレントゲン撮影が必須です。レントゲン検査で転位のある骨折や脱臼があれば整復操作を行い、手術の必要性の判断を行います。手術が必要ない場合にはシーネ固定などの外固定の種類・固定範囲・固定期間を決定して治療を行います。
 簡単に『突き指だから』と安易に考えないで、『どの指の、どこが、どのように、どの程度、損傷しているか』について正確な診断を受けた上で適切な治療を選択しましょう。