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治療方法紹介

体外衝撃波疼痛治療

従来の治療(内服薬・湿布、物療、ストレッチングなど)でも改善しない難治性の腱炎・腱付着部炎の痛みは、スポーツ選手や仕事・趣味で身体に過負荷をかけざるを得ない方々にとってはスポーツ活動と日常生活に支障を来す大きな課題です。体外衝撃波は痛みを改善する治療法の選択肢の一つになります。
こんな症状の方に有効です
  • 慢性で難治性の痛みに苦しむスポーツや仕事に支障がある方々
  • 筋・腱付着部障害による疼痛性疾患の方
  • 難治性の足底腱膜炎の方
手術を行わずに痛みをとる安全かつ有効な治療法
整形外科では新しい治療法で、衝撃波を患部に照射します。衝撃波治療は泌尿器科領域の尿路結石で実用化されていますが、結石を破砕する衝撃波の出力エネルギーを抑えて整形外科の疾患に応用した治療です。対象とする疾患は、足底腱膜炎、上腕骨外側上顆炎、上腕骨内側上顆炎、アキレス腱炎、膝蓋腱炎などで、いずれも6カ月以上も症状が改善しない難治性の疼痛をターゲットにしています。『難治性の足底腱膜炎』に対する体外衝撃波疼痛治療は平成24年から保険が適用されています。1回の照射で60~80%の有効性が報告されています。
保険適用となる疾患
『6カ月以上も改善が得られない難治性の足底腱膜炎』に有効な治療法として平成24年11月より
保険適用となっています。国際整形外科体外衝撃波学会(ISMST、2016年改訂)では、下記の慢性疾患が
体外衝撃波治療の適応疾患(参考)と認められています。
  • 肘
    上腕骨外側上顆炎
    内側上顆炎
    (テニス肘・ゴルフ肘)
  • 膝
    膝蓋腱炎
    (ジャンパー膝)
  • 足部
    足底腱膜炎
    アキレス腱炎
    アキレス腱付着部炎
※基本的に、少なくとも6カ月以上の保存的治療で治らない方が対象です。
※保険適用(難治性の足底腱膜炎)以外の疾患については自由診療扱いになります。

衝撃波治療の特徴

  • POINT.1
    1回の治療時間は30です
  • POINT.2
    麻酔などは不要です
  • POINT.3
    外来通院で治療します
  • POINT.4
    傷痕は残りません
  • POINT.5
    副作用がほとんどありません
  • POINT.6
    治療後には治療前と
    同様にすぐに歩行が可能です
※1回で効果が得られない場合は、数週間の期間を置いて複数回治療を行うことも可能です。
痛みを感知する自由神経終末の
変性を誘導して無痛覚にします
(作用機序・治療効果)
衝撃波は、病変部で痛みを感知する自由神経終末の変性を誘導して無痛覚にします。また、衝撃波が患部に血管新生を誘導し組織修復を促すことが分かっています。除痛効果は照射直後から得られますが、その後も徐々に痛みが軽くなっていきます。疾患により治療効果や治癒期間が異なります。
平均的な治療効果は60~80%と報告されています。
※「衝撃波」とは
衝撃波とはエネルギーが気体、液体、固体中に瞬間的に放出されたり蓄積されるときに発生する圧力波で、急激に最大圧力まで立ち上がり、その後わずかのあいだ陰圧が生じます。大きな力を瞬間的に与えることができます。

治療の流れ

  • STEP.1診療・予約
    照射治療の前に、診察および必要な検査(レントゲン、超音波エコー、MRI)を行います。
    体外衝撃波疼痛治療の予約を受付でします。
    ※照射治療の日時は基本的に予約制です。スタッフにお気軽に御相談下さい。
  • STEP.2治療実施当日
    診察の際は医師が症状をお聞きし、リラックスな体勢で幹部に機器を当てます。超音波エコーでターゲットとなる照射部位を実際に確認しながら、常に照射位置を特定します。
    ※照射部位により体位が異なります
  • STEP.3治療・照射・メンテナンス
    低レベルの照射から開始し、反応を見ながら徐々に照射頻度と強度を上げます。治療中はある程度の痛みを伴います。低いレベルでの照射に耐えられない方は途中で治療を中断する場合があります。
    おそよ25分程度、総エネルギー量が設定値に達したら終了です。
    治療後は、歩いてご自宅に帰れます。複数回照射の場合の治療間隔は2週間~1カ月程度を目安とします。
    照射後の運動は控えて下さい。ランニングなら2週以降、筋力トレーニングなら4週以降に行って下さい。

院長より

整形外科領域において体外衝撃波療法が注目されてきています。本邦では、平成24年11月より『難治性足底腱膜炎』に対して保険収載されました。当院では、平成26年1月に体外衝撃波疼痛治療装置Dornier Epos Ultraを導入しました。衝撃波発生装置には2種類あり、深部において衝撃波を収束させる収束型と衝撃波が放射状に伝播する拡散型があります。Dornier Epos Ultraは収束型であり、エコーで病変部を正確にターゲッティングして治療できるという長所があります。これまでも学会・研究会で私たちの難治性足底腱膜炎の治療経験における体外衝撃波療法の安定した除痛効果と患者さんの高い満足度を報告してきました。いずれの型もこれから日本国内で普及して痛みに悩んでおられる患者さんに福音となることを願っています。

その他の治療方法紹介

  • 体外衝撃波疼痛治療
    衝撃波を患部に照射して、痛みを感知する自由神経終末の変性を誘導します。
  • マッケンジー法
    頚部痛や腰痛など脊柱に関係する症状のリハビリテーションです。
  • 運動療法
    ボールやゴムチューブなどを利用した運動療法、また運動治療を行います。
  • リハビリテーション
    気持ちよく、積極的にリハビリを行っていただけるよう心掛けております。
  • 物理療法
    日常生活動作の注意・肥満対策、温熱療法・電気刺激などを行います。