「赤ちゃんは温泉にはいつから入ってもいいですか?」とよく質問されます。それに対して「生後何か月からはいいですよ」といった明確な答えはありません。
基本的には自宅でのベビーバスの沐浴が終わって、大人と同じ浴槽に入れるようになっていれば、温泉に入ることはできます。しかし、もし赤ちゃんが大浴場で排泄してしまったら大変です。家族風呂ではなくて大浴場に入りたい場合は、おむつが取れてからの方が安心だと思います。
では、温泉の泉質が幼い子どもに大丈夫かということが気になりますね。大人にも刺激のある硫黄泉、酸性泉、炭酸水素塩泉などは避けたほうがいいと思います。「単純温泉」というのが、無色透明無臭で含まれる成分が薄く刺激が少ないので、お子さんにはやさしいと思います。泉質とともにお湯の温度の方も気になります。大人でも熱すぎることはよくありますよね。お子さんに適した温度かはよく注意して入浴してください。また、長湯はのぼせてしまうので、手早くすませてください。お母さんがのんびりと入りたかったら、あとでお子さんとは別に入浴しましょう。
また、温泉の床はすべりやすいので、お子さんを抱っこしたまま滑らないように注意が必要です。お子さんが大浴場で泣いたり、騒いだりして周囲の方に迷惑をかけないようにすることも大切なマナーでしょう。
家族で温泉旅行を計画したら、まずは、旅館へお子さんを連れていくことを予め知らせて対応を一緒に考えてもらうといいと思います。