Q. 私も外反母趾で悩んできました。中学3年の娘の両足に外反母趾があるようです。どうすれば良いですか。(45歳女性)
A. 外反母趾は家族内での発生が58~84%と遺伝が高率に関与していると云われています。外反母趾の発症は幼児期にすでに始まっていて、思春期の体重が増加する時期に加速し、その後は特に20歳前後の女性において先細のハイヒールを履くことにより悪化します。また、40歳以降で筋肉や骨格の脆弱性を自覚する頃に再び増加します(診療ガイドライン2014より)。外反母趾では母趾の突出した関節部に炎症を繰り返し、前足底部に胼胝(たこ)ができて痛むことがあります。
ハイヒールは必ず悪化しますので控えて下さい。足には縦のアーチと横のアーチがあります。アーチを保持する筋肉が衰えるとアーチが潰れて扁平足→開張足→外反母趾へと進行します。縦と横のアーチを保持するために靴の中敷きを薦めています。また若年者や変形が軽度である場合は、アーチを保持しながら足趾を開く筋肉を収縮させる自主トレを薦めています。