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日常的な疾患
モートン病

Q. 一日中立って仕事をしています。2~3ヵ月前から右足の裏からつま先にかけて痛みやしびれが続いています。靴を脱いで柔らかい床の上を歩くと痛みがなくなるのですが、きつい靴を履くと痛みが再発します。どうしたら良いのでしょうか。(52歳女性)

 

A. 足趾の感覚を支配する神経が足の踏み返しの関節部分で圧迫されて足趾のしびれ感や痛みを生じる疾患を『モートン病』といいます。特に第3と第4足趾の症状がほとんどです。
 足には縦のアーチだけでなく横のアーチもあります。中年以降、足の中の小さな筋肉の筋力低下が起こり、荷重負荷により横のアーチがなくなります。そのため、外反母趾、開張足などになって足の横幅が増し、きつい靴を履くと第3と第4の中足骨頭の間を走行する神経が圧迫されることによって発症します。
 御質問の内容からほぼモートン病と診断が予測できますが、圧迫された神経の直上に圧痛があれば確実でしょう。
 前足部にゆとりのある靴を使用することを勧めています。立ち仕事の方では、中足骨頭部分と足趾神経に加わる荷重負荷を軽減するためにアーチサポートを装着されることを勧めています。また、神経の周囲にステロイドの注射をすると効果があります。