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マイコプラズマ感染症
2017/10/01

 マイコプラズマという名前の微生物が人に感染して起こる病気です。マイコプラズマにかかると、肺炎(呼吸器感染)、中耳炎、肝機能障害、髄膜炎、関節炎などの多彩な症状が出てきます。

 飛沫感染により発症するので、家庭や学校で流行することが多くなっています。感染後、2~3週間の潜伏期を経て発症します。

 発熱、咳などの症状ではじまりますので、普通のかぜと区別がつきにくく診断が遅れることもあります。「肺炎」といえば、重症な病気のようですが、マイコプラズマ肺炎は、細菌性の肺炎に比べると一般状態もよく、元気なことが多いです。

 長引く咳が特徴的です。「主人が肺炎と言われて、かなり咳が続きました。この子も熱がありますが、わりに元気です。ただ乾いた咳が頑固にでますね」とお母さんからの説明をきくと「マイコプラズマかな?」と思います。

 咽頭を綿棒でぬぐって、マイコプラズマ抗原の迅速検査で診断できます。また、血液検査でマイコプラズマの抗体の上昇があるかを確認する場合もあります。肺炎が疑われる時には胸部のレントゲン撮影を行います。

 治療はマイコプラズマに効く抗生剤の内服が基本になります。薬が内服できなかったり、咳が強くて食事が摂れない時や、喘息発作を誘発した場合は入院して治療を行います。

 マイコプラズマに効く抗生剤のうち、お子さんにはまず、マクロライド系という種類の抗生剤を使います。困ったことに、この抗生剤は少し苦い味がします。マイコプラズマ感染症を疑った時にはこの抗生剤を処方しますが、「咳に効くので、少し苦いですが頑張って飲ませて下さい」とお母さんに伝えるようにしています。以前、これをうっかり言い忘れ、4~5日後に再診された際に、「今回のお薬は苦くて子どもが嫌がったので飲ませていません。もっとよく飲めるおいしい薬を出して下さい」と言われたことがありました。お薬を飲んでいないので、もちろん病状は悪化していました。

 抗生剤には色々と種類があって、病原体によって効果があるもの、ないものがあります。処方されたお薬はきちんとお子さんの病気に合うように考えて出されていますので、嫌がったから飲ませないと勝手に判断をしないで下さい。どうしても飲めない時には、翌日には、受診して相談をするようにしましょう。

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