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ポリオ(小児まひ)
2017/11/21

 ポリオはポリオウイルスが神経を侵すことで手足の運動が障害され、弛緩性の麻痺(だらんとした麻痺)を起こします。以前は小児に多くみられたので「小児まひ」とも言われた病気です。

 感染は口からウイルスが入って、腸の中で増えることで起こります。便中にウイルスが排泄され、手や指を介してヒトからヒトへと伝染していきます。不顕性感染が多く感染者の90~95%は無症状です。感染者の約5%に発熱や頭痛などのかぜのような症状がでます。麻痺が残るのは1%以下ですが、治療法がありません。

 日本では1960(昭和35)年に大流行して全国で約6500人の麻痺の子どもが出たと報告されています。1961年にポリオの生ワクチンが輸入されて、全国一斉に緊急接種が行われました。このワクチン接種の効果は絶大で、ポリオの感染は急速に鎮静化されました。1970年代になるとポリオにかかる子どもはほとんどいなくなり、1980年を最後に患者の発生は日本ではなくなりました。

 世界でみれば、アメリカやヨーロッパではポリオ撲滅宣言が出ていますが、東南アジア、アフリカでは依然としてポリオの発生が続いています。世界中のすべての地域で撲滅宣言が出されるまでは、日本で流行っていなくてもワクチンを接種する必要があります。

 定期接種は四種混合ワクチン(DPT-IPV)の中に不活化ポリオワクチンとして入っています。生後3か月から接種を開始してください。

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