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87. 急性上気道炎
2017年10月
 急性上気道炎は一般的には「かぜ」と呼ばれています。他には「かぜ症候群」、「普通感冒」、「急性鼻咽頭炎」とも言います。鼻からのどにかけての上気道に急性の炎症がおきています。誰でも1年に1回くらいは「かぜ」にはかかっており、とても頻度の高い病気ということになります。炎症がおきている部位によって、「急性鼻炎」、「急性咽頭炎」、「急性喉頭炎」と区別して呼ぶ場合もあります。
 原因の90%はウイルス感染によります。ライノウイルス、コロナウイルスによることが多いですが、パラインフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルス、インフルエンザウイルスなど多くのウイルスによって起こります。残り10%はマイコプラズマ、溶連菌なども原因になります。
 くしゃみ、鼻水、鼻づまりで発症します。乳幼児では熱が先に出ることもあります。続いて咳や咽頭痛も出てきますが、自然に1週間くらいで回復します。
 マイコプラズマ、溶連菌、インフルエンザの場合は抗生剤、抗ウイルス剤が有効ですが、他のウイルスが原因の場合は効く薬はありません。症状に合わせて解熱剤、去痰剤を使います。身体を休めて、水分補給をして食べやすい食事をとるようにしてください。
 「かぜなので家で安静に寝かしつけておくといいですか?」とよく訊かれますが、かぜにかかっていても家で安静に寝ていられないくらい元気なら、家の中ではふつうに遊んでもかまいません。
 よく「かぜは万病のもと」とか「かぜがこじれた」という言葉があります。上気道の炎症が下気道へもおよんで、肺炎を合併するとか、細菌の二次感染を起こして、次々と別の病気に進展していく状態を指しているのでしょう。このように「かぜをこじらせない」ためには、「かぜ」だと思って3〜4日様子をみても、症状がよくならないときは病院を受診してください。
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