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79. 麻しん風しん混合(MR)ワクチン
2017年1月
 麻しん風しん混合(MR)ワクチンは弱毒の生の麻しんウィルスと風しんウィルスの混合ワクチンです。2006(H18)年より定期接種として2回の接種が行われています。1期は1歳児、2期は小学校入学前の1年間の幼児が対象者です。1期は1歳のお誕生日がきたら、すぐに接種されることをお勧めします。生ワクチンなので、4週間後から別の種類のワクチンは受けられます。
 MRワクチンが導入される前は、麻しんワクチン、風しんワクチンは別々の単味ワクチンで、各々1回の接種が行われていました。当時は、1回の接種で十分な免疫がつくので大人になっても大丈夫と考えられていました。
 ところが、2006〜2008年にかけて首都圏で若年成人を中心に麻しんの大流行がおこり、1回の接種では不十分なことがわかりました。日本の高校生・大学生の海外渡航先での麻しん発症が社会問題になり、「麻しん輸出国」と呼ばれてしまいました。そこで、「麻しん排除計画」がなされ、2008〜2013年に中1、高3年生に臨時で2回目の接種を行い、対象者以外にも2回目の接種を呼びかけました。そしてついに、2015年3月に日本も麻しん排除を達成しました。今後、接種率が低下すると流行してきますので、MRワクチンの2回接種は忘れないようにしてください。もし、2期をうっかり忘れて小学生になってしまったら、費用はかかりますが、ぜひともすぐに接種してください。
 一方、風しんも2012〜2013年にやはり首都圏で20〜40代の男性に大流行しました。その影響は妊娠中の女性にもおよんで、先天性風しん症候群の赤ちゃんが増加してしまいました。この世代の男性は風しんの免疫のない人が多く、MRワクチンまたは風しんワクチンの接種を呼びかけて2014年には流行は落ち着きました。
 妊娠中は生ワクチンなので、MRワクチンの接種はできません。妊婦の周囲の家族がMRワクチンを受けるのは構いません。ワクチンを接種した人から別の人に感染することはありません。妊娠中に風しん、または麻しんの免疫がないことがわかった場合は、出産後早期にワクチンを受けてください。この時は、風しん、麻しんの単味ワクチンでもいいですが、MRワクチンでも構いません。どちらかの抗体が十分にあっても追加接種になるので、混合ワクチンでも大丈夫です。ワクチンを受けたら3か月間は妊娠しないようにしてください。
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