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小児科
病気のはなし
77. サルモネラ感染症
2016年10月
 細菌性胃腸炎の中では、サルモネラ胃腸炎はカンピロバクター胃腸炎に次いで多くみられます。サルモネラ菌は牛、豚、鶏などの多くの家畜が保菌しています。ヒトへの感染源としては鶏卵が最も頻度が高くなっています。卵の表面の卵殻だけでなく、卵の中までサルモネラ菌は入っていることがあります。具体的な食事のメニューでは卵かけごはんや半熟卵を食べた後に感染する場合がよくみられます。また、ミドリガメもサルモネラを保菌しており、ペットとして飼っていて感染することもあります。
 潜伏期間は短く、感染して8時間〜24時間後から発熱、腹痛、嘔吐、下痢が始まります。発熱は高熱になることが多く、頻回の水様性下痢、粘血便を認め、カンピロバクター胃腸炎よりも重症感があります。合併症として、菌血症、髄膜炎、骨髄炎、関節炎に進展することもあります。
 確定診断は便を培養してサルモネラ菌を検出することです。結果が出るまでに数日かかるので、治療は問診や症状などから原因菌を推測して行うことになります。
 自然治癒の傾向もあり、軽症な場合には経過観察します。症状が強い場合は抗生剤(ホスホマイシン)を内服します。時々、回復後も長期間にわたってサルモネラ菌を保菌することがあります。保菌状態になった時は、他人への感染源になりますので、排便後の手洗いは十分に気をつけてください。このような場合は、月に1〜2回くらい便の検査を続けて陰性化するのをきちんと確認します。
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