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小児科
病気のはなし
69. ノロウィルス感染症
2016年1月
 ノロウィルスは牡蠣などの貝類に蓄積されており、十分に加熱しないまま食べることによって感染します。ノロウィルスはほんのわずかの量でも感染するので、ヒトからヒトへは、経口、接触、飛沫、空気感染することによって拡がっていきます。
 嘔吐物の処理が不十分な時には、汚れた床やカーペットからのノロウィルスを含んだ塵埃が感染源にもなります。空気感染の場合は、ノロウィルス胃腸炎の人と全く接触がなくても感染するので、大流行になりやすい病気といえるでしょう。
 老人ホームなどでの集団発生が時々ニュースで取り上げられています。マスコミで「ノロウィルス」が報道されるようになってから「ロタウィルス」よりも「ノロウィルス」の方が有名になってしまいました。本当は乳幼児にとってこわい胃腸炎は「ロタウィルス」の方です。
 乳幼児からお年寄りまであらゆる年齢層に感染して胃腸炎を起こします。家族みんなで、次々と胃腸炎になることがよくみられます。
 感染して1〜2日後に嘔吐、下痢で発症します。発熱は伴うこともありますが、軽微です。
 症状は一般的にロタウィルスよりも軽いです。ノロウィルスに有効な薬はないので、対症療法になります。脱水症を合併した場合は輸液を行うこともあります。数日間で自然に回復していきます。確定診断は便の抗原検査がありますが、流行状況や症状から大体は診断できます。
 ノロウィルスは加熱すれば感染力はなくなりますので、貝類は加熱してから食べるようにしてください。また、嘔吐物や便の処理には熱湯や塩素系消毒剤(ミルトン、ハイター)が有効です。感染拡大の防止のため、きちんとした手順で後始末を行ってください。
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