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小児科
病気のはなし
52. 低身長
2013年7月
 低身長とは、身長の増加が異常に少ない状態で成長障害とも呼ばれています。しかし、背の低い人はたくさんいて、みんながみんな成長障害というわけではありません。病気が原因のこともありますが、何の問題もなくただ背が低いだけの人もたくさんいます。
 そこで、病気が原因で背が低い子どもを見つけ出すためには、低身長の基準が必要になります。年齢相当の平均身長から標準偏差の2倍以下(−2SD)の場合を低身長と決めています。この表現ではちょっとわかりにくいですね。母子手帳などに、縦軸が身長、横軸が年齢になっている成長曲線のグラフがあると思います。大抵5本の曲線が記入されていて、真ん中の線が標準値のカーブで、一番下の線が−2SDの曲線になっています。ここにお子さんの身長をプロットしてみるとよくわかります。
 さて、身長が−2SD以下の場合は「低身長」ということになりますが、病気があっての低身長は少数です。多くは両親も背が低いなどの遺伝的なもので、このような場合は、身長を伸ばす有効な治療方法はありません。
 低身長を起こす病気の中で多いのは「成長ホルモン分泌不全性低身長症」です。これは成長ホルモンの分泌が不十分なために起こります。成長ホルモンは脳の下垂体から出て骨を成長させます。検査の結果、成長ホルモンの分泌が不十分とわかれば、成長ホルモンの注射の治療を受けることができます。治療を受ける場合には、開始の時期がとても大切です。骨端線が閉じてしまうと骨の成長が止まるので効果がありません。10歳前後までには受診されて検査を受けて下さい。
 成長には成長ホルモンのほかに甲状腺ホルモンも係わっています。甲状腺機能低下症でも低身長になります。この場合は甲状腺ホルモンの内服治療で身長も伸びてきます。
 また、染色体異常の中でターナー症候群はかなり発生頻度が高い病気で、低身長を認めます。女性の性染色体は普通ではXが2本ありますが、ターナー症候群では1本になっています。ターナー症候群の低身長に対しては、成長ホルモンの治療を受けることができます。
 出生時に予想より小さく生まれた場合(SGA性低身長症)には、通常は生後にどんどん成長するので平均に追いついてきます。しかし、2〜3歳までに追いついてこない時には低身長になってしまうことが多いようです。この場合も成長ホルモンの治療の対象になります。
 また、現在の身長は−2SD以下にはなっていなくても、年間の身長の伸びがわるく、成長曲線のカーブから離れて平坦になっていく場合も注意が必要です。目安として、小学低学年で年間の身長の伸びが4cm以下の場合には、病気がある可能性もあります。
 背が低い時や身長の伸びが気になる時は、母子手帳や身長・体重の記録があるものを持って、かかりつけの小児科医にご相談して下さい。
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