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小児科
病気のはなし
50. 小児の血尿
2013年5月
 血尿は血液の赤血球が尿中にもれて出てくる現象です。程度により顕微鏡的血尿と肉眼的血尿とに分けられています。顕微鏡的血尿では尿は普通の色で見た目ではわかりませんが、尿の試験紙の検査で潜血反応が陽性になります。厳密には遠心分離した尿沈渣を顕微鏡の400倍視野で見て、5個以上の赤血球を認める場合を顕微鏡的血尿といいます。肉眼的血尿は目でみてはっきりと異常な色がわかり、鮮紅色から暗褐色をしています。尿1000mlに血液が1ml以上混入した場合にわかるようになります。
 小児科領域では、学校検尿や3歳児健診での検尿で偶然に血尿が発見されることが多いです。この場合はほとんどが顕微鏡的血尿です。熱が出た時や感染時、運動後にも一過性に血尿を認めることがありますので、血尿を指摘された場合には、まず、3回くらい朝一番の早朝尿を再検査します。1回でも異常がなければ心配はありません。
 顕微鏡的血尿がある時には腹部エコー検査で、尿路に奇形や結石がないか、左腎静脈が他の血管で圧迫されていないかなど調べます。また、高カルシウム尿症の場合も血尿を認めますので、尿中のカルシウムも検査します。家族で血尿を認める時は良性家族性血尿と呼ばれ、腎臓の血管の壁が生まれつきに薄いために赤血球がもれてくる病気があります。これは、家族の尿検査を行うことで、ある程度予測がつきます。
 肉眼的血尿を認める場合は、慢性糸球体腎炎がある時に高熱をきたした場合、アデノウィルスに感染して出血性膀胱炎を起こした場合、尿路結石がある時などにみとめます。
 血尿とともに蛋白尿も認める場合は、慢性糸球体腎炎の可能性が高いので、精密検査が必要です。
 顕微鏡的血尿だけの場合には、はっきりと診断名がつけられないこともよくあります。年に1〜2回の尿検査で経過をみるようにいわれたら、きちんと通院を続けてください。
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