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小児科
病気のはなし
45. 停留睾丸
2012年11月
 陰のう(ふくろ)の中に睾丸(精巣)が触れない状態を停留睾丸(停留精巣)といいます。胎生期に睾丸は赤ちゃんの腎臓のあたりでつくられて、鼠径管という道を下って移動して、陰のうの中に入ってきます。何らかの原因により、睾丸の下降が不十分になり、途中で止まってしまうのです。原因ははっきりとは解明されていませんが、ホルモン(内分泌)環境や陰のうへの引っ張る力の異常が指摘されています。
 発生頻度は出生男児の3〜4%にみられますが、生後6か月ころまでは自然に睾丸が下りてくることがあります。1歳になると1%くらいの割合になります。早産児ではもっと割合は高くなります。
 陰のうは縮こまって、そっと触れてみると睾丸はありません。片側だと左右で大きさが違うので気付きやすいと思います。片側性のことが多いですが、両側性のこともあります。
 別の病気ですが、睾丸が陰のうと鼠径部(脚の付け根)を行ったり来たりするのは移動性睾丸と呼んでいます。こちらは1歳くらいには自然に治癒してきます。
 途中で止まった睾丸は鼠径部にある場合が多いですが、おなかの中にある場合やまれに欠損している場合もあります。睾丸の発達には低温の環境が大切です。陰のうよりも鼠径部やおなかの中の体温は2〜4度高いので、将来精子を作るための細胞の機能が失われてしまい、不妊症の原因になります。また、癌になる確率が増えるとも言われています。
 生後6か月を過ぎても陰のうの中に睾丸がない場合は、まずかかりつけの小児科医に診てもらいましょう。早めに専門医(小児外科、小児泌尿器科)に紹介することをお勧めします。停留睾丸と移動性睾丸の区別は親では難しいことも多いので、早めに相談をして治療方針を立ててもらいましょう。停留睾丸であれば、1歳前後で睾丸を陰のう内に固定する手術を行うことになります。
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