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小児科
病気のはなし
43. 帯状疱疹
2012年7月
 帯状疱疹は水痘(水ぼうそう)と同じ「水痘・帯状疱疹ウィルス」によって起こる病気です。子どもの時に水痘にかかると1週間くらいで治りますが、このウィルスは消滅せずに、からだの脊髄神経節の中に入り込んで何十年も潜伏を続けます。
 何かのきっかけ(過労、ストレス、加齢、免疫抑制など)で、再びウィルスが活性化すると、神経を伝って出てきて皮膚に病変を起こします。これが帯状疱疹です。
 多くはピリピリした痛みの症状から始まってきます。2〜3日後には痛みの部位に帯状に発疹、水ぶくれが出現します。部位は胸や背中、おなかに多くみられますが、顔や手足に出ることもあります。神経の走行に沿って病変がみられるので、からだの左右のどちらか片方だけに現れます。特徴的な皮疹なので診断は難しくありません。
 帯状疱疹は50歳以上の方に多くみられますが、最近は20〜30歳代の若い世代にも多くなっています。小中学生でも、時々かかることがあります。子どもの時に水痘にかかった後に、からだはウィルスに対して免疫をつけますが、20年も経つと免疫力が弱まってきます。現代は普通の生活の中で水痘にかかっている子どもと接する機会がほとんどありません。従って、自然に追加で免疫を高めることができずに、帯状疱疹を発症しやすくなってきていると思われます。
 治療はウィルスの増殖を抑える抗ウィルス剤と炎症・痛みを和らげる消炎鎮痛剤を使用します。「帯状疱疹後神経痛」といわれる後遺症の合併の頻度を下げるためには、できるだけ早期に治療を開始することがとても大切です。
 「帯状疱疹後神経痛」はウィルスによって神経が傷ついたため生じるといわれ、慢性的な痛みが長期間続きます。高齢者や症状が重症だった人に多くみられます。激しい痛みが続くと、ペインクリニックで神経ブロックといわれる治療が必要になることもあります。
 帯状疱疹ではウィルスが水ぶくれの中にいます。まだ水痘にかかってない人には水ぶくれから感染し、水痘を発症させます。かさぶたになると感染力は消失しますので、それまでは小さいお子さんや妊婦さんには接しないように気をつけて下さい。
 水痘ワクチンの接種によってお子さんが水痘にかかるのを予防すれば、将来の帯状疱疹の発症のリスクを下げることができます。ワクチンに含まれるウィルスによって帯状疱疹になることは稀であるといわれています。また、高齢者においても、ワクチンを接種すると免疫力が高まり、帯状疱疹になることを予防し、発症しても軽症ですむといわれています。米国では、60歳以上の方にワクチンの接種を勧めています。
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