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小児科
病気のはなし
39. 熱性けいれん
2012年3月
 熱性けいれんは、6歳までの乳幼児が熱を出したときに起こすけいれんのことです。けいれんを起こすと、急に全身がつっぱり、ガクガクと震え白目をむき意識がなくなってきます。ほとんどの場合は5分以内におさまり、後遺症の心配はありません。
 原因ははっきりとはわかっていませんが、脳が未熟なために起こるといわれています。従って、成長して小学生になる頃には熱性けいれんは起こさなくなります。
 日本人では、約7〜10%の子どもにみられ、初めて熱性けいれんを起こすのは1歳代が最も多いです。生まれて初めての高熱を出す病気の中に「突発性発疹症」がありますが、この病気の時に熱性けいれんを起こすことが多いようです。高熱が出てオロオロと心配していたところに、けいれんが起きて、お母さんは仰天してパニック状態になってしまいます。慌てて救急車を呼びますが、到着する頃には、けいれんは自然におさまっている場合がほとんどです。
 お子さんが初めてけいれんを起こした場合は、すぐに病院を受診して下さい。けいれんの原因には熱性けいれんが圧倒的に多いのですが、まれに髄膜炎や脳炎などの他の病気の可能性もあります。きちんと診察や検査を受けて診断をしてもらいましょう。
 では、突然お子さんがけいれんを起こした場合に親はどうしたらよいかを知っておいてほしいと思います。少し難しいのですが、まずは慌てず、落ち着きましょう。嘔吐することがありますので、横向きに寝かせて、顎を少し上げて下さい。首まわりの服をゆるめて、楽な姿勢にしましょう。舌をかむのではないかという理由で口の中に割り箸などを入れてはいけません。余裕があれば、ちらっと時計を見て、けいれんの持続時間を測り、お子さんの様子(全身が硬い、ガクガク震えている、からだの左右で違うかなど)を観察しながら静かに見守って下さい。体温計があれば熱を確認しましょう。5分くらいで自然にけいれんは終わります。5分過ぎてもけいれんが続くようでしたら、救急車を呼びましょう。
 熱性けいれんは、何度起こしても害はありませんが、実際に目の前で遭遇すると「もうこわいので、二度とけいれんを起こさせたくない。何か予防する良い薬は?」とお母さんによくたずねられます。熱性けいれんを予防する坐薬はあります。熱が急激に上昇するときにけいれんを起こすので、熱(37.5〜38.0℃)に気付いた時にすぐに1回目の坐薬を使用して、8時間後に2回目を使用します。これで、24時間はけいれんを予防できます。熱性けいれんは熱が出はじめて24時間以内に起こすことが多いので、この間を予防しておけば大丈夫ということです。この坐薬の副作用として一時的にふらついたり、興奮することがありますが、薬の作用がきれる頃にはよくなります。
 初めて熱性けいれんを起こしたお子さんが、今後も繰り返すかどうかはわかりません。半数以上はこの1回かぎりで二度と起こしません。従って、2回目の熱性けいれんを起こしたお子さんには、次の発熱時に予防薬の坐薬を使うかどうかはお母さんと相談して決めています。
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