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38. ロタウィルスワクチンについて
2012年2月
 乳幼児用ロタウィルスワクチンは、2004年にメキシコで初めて接種が開始されてから、次々と世界各国で承認され、現在約120か国で接種が行われています。日本でも2011年秋から使用できるようになりました。
 ロタウィルス胃腸炎は、5歳までにほとんどの乳幼児が感染します。日本では、毎年120万人がかかり、10人くらいが命をおとしています。主な症状は、白色の水様性下痢、嘔吐、腹痛、発熱で、高度の脱水症になることもあります。また、まれにけいれん、脳症など重篤な合併症を起こすことがあります。
 ロタウィルスは初めての感染の時に症状が重篤になることが多いのですが、感染を繰り返して免疫力がついてくると、次の感染の時には軽い症状で治ります。従って、ワクチン接種の目的は、初めて感染する前にあらかじめ免疫力をつけておいて、重症化するのを予防することです。
 ロタウィルスワクチンは生ワクチンで経口接種です。接種時期は生後6週から24週にかけてで、4週間以上の間隔をあけて2回受けます(製品が2種類あって、6〜32週の間に3回接種するワクチンも近々発売予定です)。
 この時期に接種が勧められる他のワクチンには、ヒブ、肺炎球菌、三種混合、BCG、ポリオなど数多くあります。短期間のうちにこのように数多くのワクチンを受けるためには、1種類ずつ順番に受けていては、適切な接種の時期を逃してしまいがちになります。ぜひ、体調のいい時に複数のワクチンの同時接種をして、ワクチンで予防できる病気からお子さんを守ってあげて下さい。
 以前、マスコミでノロウィルスの流行が話題になり、胃腸炎のウィルスの中では「ロタ」よりも「ノロ」の方の知名度が上がってしまいました。その影響でしょうか、胃腸炎で受診された際には、ノロウィルスの感染を心配されることがよくあります。検査をして「ロタ」でした・・と説明すると、「ノロ」でなくて良かったと言われることがあります。しかし、本当は反対で、ロタウィルスの感染のほうがはるかにこわいのです。ロタウィスルは病状が急変することもあり、小児科医にとっては、いやなウィルスです。
 ロタウィルスワクチンの接種はまだ始まったばかりで、定期接種ではなく任意接種です。かなり高額な費用がかかるので、なかなかお勧めしにくい状況ですが、ロタにかかって重症化しないためにも接種してほしいと思います。
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