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小児科
病気のはなし
25. 経口補水療法
2010年4月
 ウィルス性胃腸炎(嘔吐下痢症)にかかると、嘔吐が1〜2日、下痢が1週間くらい続きます。この病気には特効薬はありませんので、経過中に脱水症にならないように気をつけることが一番大切です。嘔吐がはじまったら、ご家庭ではまず、水分と塩分の補給を行って下さい。
 「2〜3回嘔吐しましたが、水分を欲しがったのでお茶をコップ1杯ついでわたしました。いっきに『ゴクゴク』と飲んですぐにまた全部吐いてしまいました。その後も水分をとても欲しがりましたが、吐いてはいけないので我慢させました。しばらくするとぐったりして元気がなくなってきました」。よく耳にする話ですが、飲ませ方が良くないと思います。初めはどんなに欲しがっても飲ませる水分は少量にしましょう。小さいお子さんではスプーン1〜2匙やスポイドで少しずつ与えて様子を観察して、根気よくこまめに飲ませ続けて下さい。嘔吐しなければ量を徐々に増やしていきましょう。初めからコップに入れてお子さんにもたせてゴクゴクと飲ませないようにして下さい。
 与える水分は塩分を含んだ経口電解質液(ORSといいます)にして下さい。ご家庭でも簡単に作ることができます。水1リットルに砂糖ティースプーン8杯(40g)、食塩ティースプーン半杯(3g)を加えます。少し果汁をしぼっていれると飲みやすくなります。市販のものでしたら、OS-1やアクアライトORSなどがいいと思います。スポーツドリンクは塩分が少ないのでこの場合は適しません。母乳のお子さんは母乳が飲めればそのままのませてかまいません。
 何回か嘔吐が続いても口からわずかでも飲めれば、がんばって飲ませて下さい。そのうち吐き気はおさまってきます。中にはどうしても飲むことができずに点滴が必要となることもありますので、嘔吐が続いて元気がなければ病院を受診して下さい。


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