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小児科
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20. ポリオについて
2009年9月
 ポリオはポリオウィルスが神経を侵すことで手足の運動が障害され、弛緩性の麻痺(だらんとした麻痺)を起こします。以前は小児に多くみられたので「小児まひ」とも言われた病気です。
 感染は口からウィルスが入って、腸の中で増えることで起こります。便中にウィルスが排泄され、手や指を介してヒトからヒトへと伝染していきます。感染者の90%は無症状で、5%の人では発熱や頭痛などのかぜのような症状だけです。1%くらいが髄膜炎になりますが、手足の麻痺はありません。神経が侵されて永久的に麻痺が残ったり、呼吸筋の麻痺で亡くなったりするのは1%以下です。感染すれば治療法がありません。重症になるのは100人に1人以下ですが、とても恐ろしい病気です。
 日本では1960(昭和35)年に大流行して全国で約6500人の麻痺の子どもが出たと報告されています。1961年にポリオの生ワクチンが輸入されて、全国一斉に緊急接種が行われました。このワクチン接種の効果は絶大で、ポリオの感染は急速に鎮静化されました。1970年代になるとポリオにかかる子どもはほとんどいなくなり、1980年を最後に患者の発生は日本ではなくなりました。
 世界でみれば、アメリカやヨーロッパではポリオ撲滅宣言が出ていますが、東南アジア、アフリカでは依然としてポリオの発生が続いています。世界中のすべての地域で撲滅宣言が出されるまでは、日本で流行っていなくてもワクチンを接種する必要があります。
 定期接種の接種対象年齢は生後3〜90か月の間で、生ワクチン(弱毒化したポリオウィルス)を2回経口接種します。できれば18か月までに完了することが薦められています。接種の時期は市町村で決められていて、一斉に投与が行われています(多くは春と秋です)。ワクチンの内服後、弱毒化したウィルスが腸の中で増殖して免疫を作ります。もし、下痢をしていれば、免疫を作る効果が弱くなるかもしれないので接種を見合わせたほうが良いでしょう。また、便中には1か月くらいウィルスが排泄されるので、保育者はおむつを替えたあとの手洗いはきちんとして下さい。
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