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19. 日本脳炎について
2009年8月
 日本脳炎ウィルスが脳に感染しておこる病気です。突然の高熱、頭痛で始まります。小児では腹痛、下痢などの消化器症状がある場合もあります。進行すると意識障害やけいれんや麻痺が出てきて昏睡状態になり命を落とします。
 日本脳炎ウィルスに感染しても大部分は発症しません。発症するのは25人から1000人に一人といわれています。発症しない人のほうが多いのですが、脳炎になってしまうととても恐ろしい感染症です。脳炎にかかった人の約1/3が死亡し、約1/3に精神障害・運動障害などの重い後遺症が残ります。
 日本脳炎は蚊(コガタアカイエカ)に刺されることによって起こります。ヒトからヒトにはうつりません。日本脳炎ウィルスに感染した豚を吸血した蚊がウィルスの運び屋になっています。コガタアカイエカは水田地方でよく繁殖します。こういう場所で豚の飼育が行われていますと、日本脳炎にかかる可能性が出てきます。国内での豚や蚊を調査した報告では、西日本を中心にウィルスが活動しています。なんと豚の半分くらいに感染が認められています。
 蚊に刺されなければ日本脳炎になりませんが、これは困難なことです。確実な予防はワクチン接種です。現在の日本では、年間の患者数はわずか約10名くらいですが、1960年代では年間1000名以上の報告がありました。1970年以降はワクチンの普及で患者数は激減しています。
 ワクチンに関してはちょっと困った問題が2005年に起こりました。予防接種の重い副作用が認められたため、厚生省が積極的な接種を控えるように通達したのです。これによって約4年間、子どもの日本脳炎ワクチンの接種はほとんどストップしてしまいました。2009年の春により安全なワクチンが開発され、接種が再開されました。この4年間に定期接種の年齢を過ぎてしまった子どもたちに対して、臨時に接種を受けることができるような配慮がほしいと願っています。
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