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小児科
病気のはなし
18. アデノウィルス感染症
2009年6月
 アデノウィルスが感染して起こす病気はいろいろとあります。ウィルスの型がたくさんあって、感染する部位が異なるので違った病気になります。潜伏期は2〜14日といわれています。咽頭結膜熱、急性扁桃炎、流行性角結膜炎、腸炎、肺炎、脳炎、出血性膀胱炎などがあります。
 一番よく知られているのが「プール熱」と呼ばれている咽頭結膜熱だと思います。名前のように熱が出て、結膜炎になります。プール熱と言われるようにプールでの感染が知られていますが、鼻水や目やにがついた手指やタオルなどから接触感染します。学校は出席停止となり、症状がよくなって2日経ってから登校できます。
 急性扁桃炎は高熱が4〜5日間続きます。咽頭や扁桃が真っ赤になり白い膿がつきます。結膜炎はおこしません。ウィルス性ですが、白血球や炎症反応(CRP)が高くなって細菌感染による扁桃炎とまぎらわしく、抗生剤の治療を受けることもあります。診断はのどの粘膜を綿棒でこすって検査をすると、15分位で判定できます。原因がアデノウィルスとはっきりすれば、高熱が続いても「時期がくれば自然に熱は下がります。薬がいやなら無理にのませなくてもいいですよ。ただし、水分は十分にとるようにしてください」と説明できるので、お母さん方も安心されます。
 流行性角結膜炎は別名「はやり目」ともいわれています。結膜(白目のところ)が真っ赤になり、目やにが出てきて涙が増えてきます。目がゴロゴロしてかゆみも伴います。発熱はありません。眼科で処方された点眼薬はきちんと使用してください。感染力が強いので、目を触らないようにして、手指をよく洗いタオルは必ず別にしてください。入浴は最後にする方がいいでしょう。学校は医師から許可がでるまでは出席停止です。
 アデノウィルスへの感染は主に接触感染によりおこりますが、インフルエンザウィルスのように空気感染はしないので、同じ部屋いたからといってすぐにはうつりません。ウィルスに接触しないように注意すれば、感染を防ぐことができます。鼻水や目やにに直接触れなくても、ドアのノブや水道の蛇口などを介して感染しますので手洗いには十分気をつけてください。
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