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7. 溶連菌感染症
2008年5月
 溶連菌感染症は「溶連菌」という細菌(ばい菌)に感染して起こる病気です。「溶連菌」にはいろいろな種類がありますが、一般的にはA群β-溶血性連鎖球菌という種類のことを言っています。3歳から学童にかけての年齢に多くみられます。病気のタイプはのどの感染である咽頭炎・扁桃炎と皮膚の感染である膿痂疹(とびひ)が知られています。ここでは咽頭炎・扁桃炎についてお話します。
 飛まつ感染(くしゃみ、咳で空中を飛んでくる)をするので、家庭や幼稚園・保育園・学校での感染がよくみられます。潜伏期は2〜5日です。
 症状は急にのどが痛くなり、熱がでてきます。のどは真っ赤に腫れてきます。扁桃も腫れて白色〜黄色の膿(うみ)がつくこともあります。一般に咳や鼻汁などのかぜの症状は少ないのですが、小さい子ども(1〜2歳)では鼻汁だけの軽い症状のことがあります。
 また、体、手足に小さな赤い発疹がでることがあります。紙やすりのようなざらざらとした感じのブツブツで、かゆがることもあります。この発疹はこの細菌の出す毒素が原因です。のどの痛み、発熱、そして発疹がそろって出た状態が「しょうこう熱」と呼ばれています。発疹が消えたあとに手足の指先から皮膚がはがれてくることがあります。舌にブツブツがでてきてイチゴのようにみえる「イチゴ舌」も特徴的な所見です。
 診断は簡単な検査を行うことで容易にできます。のどを綿棒でこすり、「溶連菌」が綿棒についていれば10分くらいで陽性と結果が出ます。
 治療は、抗生剤を内服しますが、少なくとも10日間の内服治療が必要です。内服後24時間でのどから菌は消失し、症状も2〜3日でよくなります。
 溶連菌感染症に引き続いて起こる合併症には急性糸球体腎炎と急性リウマチ熱があります。急性糸球体腎炎は感染後2〜4週間しておこります。尿の回数が少なくなって、コーラの色のような黒っぽい尿(血尿)が出ます。上まぶたが腫れ、足がむくんで(浮腫)きます。血圧が高くなって頭痛がでることがあります。
 急性リウマチ熱では、感染後2〜4週間たって、心臓や関節などに炎症がおこるといわれています。むかしは多い病気でしたが、現代の日本では、抗生剤による治療が普及したためほとんど発症することはなくなりました。
 「溶連菌感染症」は学校では出席停止の病気です。かかったら学校に伝えておくと欠席扱いにはなりません。内服開始後1〜2日すれば人には感染しないので、子どもが元気になれば登校してもいいでしょう。3〜4週間後にのどの検査と腎炎の合併の有無を調べるための尿検査をします。


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