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小児科
育児のはなし
1. 食育シリーズ
2008年4月
[5]食の安全について
 昨年(平成19)は食の「偽装」が次々と世間を騒がせました。老舗の不祥事には大きな衝撃を受けました。今年(平成20)になってからは「冷凍ギョーザ薬物中毒事件」の出現で肝を冷やしました。あわてて自宅の冷凍庫の商品をチェックされた方も多かったのではないでしょうか。あらためて身近な問題として食品に対する不安や不信を感じました。
 昔は冷蔵庫がなかったので、旬の食材にさまざまな工夫をして保存がきくようにしていました。たとえば、野菜は塩漬けや乾燥、魚は干物にするなどして大切に食べてきました。
 しかし近年、食材や食品を長持ちさせる、見た目をよくする、味をよくする、価格を安くする目的で農薬や食品添加物などのたくさんの化学物質が使用されています。昔のような自然のままのものを食べたいと思っても、それはとても困難で贅沢なことになってしまいました。
 また、環境汚染により、魚や肉も安全性が問われています。川や海の水銀がプランクトンによってメチル水銀に変化して魚に取り込まれ、食物連鎖の上位の大型魚に高濃度で蓄積されています。メチル水銀は胎児の脳への影響が指摘されています。H15年には厚生省は妊娠中の人が食べる魚介類の目安を出しています。たとえば、金目鯛、マグロ、鯨は週に1回までにするように注意しています。さんま、いわし、さばは濃度が低いので特に制限はされていません。
 農薬に頼る農産物も心配です。海外では日本で禁止されている農薬も使用されています。最近は輸入の野菜、米、くだものが増えており、輸入の際に残留農薬の検査も行われていますが、完全とはいいきれません。
 H19年秋に日米中韓の高校生約5,400人に対して、文部省の日本青少年研究所が食の安全について調査しています。「食品を買う時に安全性などをチェックして買うほうだ」に「はい」と回答した高校生は中国41.6%、韓国19.9%、米国17.5%、日本13%でした。日本の高校生は食の安全に対する関心が薄いといえるでしょう。
 今後は、安全な食生活を送ろうと思えば食材や食品について無頓着ではいけません。目にはみえないところに有害物質があるかもしれないと認識することが大切だと思います。特に未熟な胎児や乳児への影響は大人とは違って深刻です。個人の注意だけでは無理なこともありますが、自分で確かな情報を得て安全な食品を選ぶ努力が求められるでしょう。
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