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小児科
育児のはなし
19. スマホと子育て
2014年11月
 スマートフォン(スマホ)が急激に普及して、いまや子育て中の大半の親が使用しています。スマホは従来の携帯電話とは機能が違って、ネットにつながる小型パソコンです。大人が使用するには、とても便利で役立つツールだと思いますが、はたしてお子さんにスマホが必要でしょうか?
 待合室で2〜3歳の子どもが小さい手で危なっかしく持って、指で器用にスライド、タッチをして、動画、You Tube、いろんなアプリを使いこなしています。2歳の子が使用しているのを初めて見た時は驚きました。時には診察室に呼ばれてもスマホを手から離そうとしないお子さんもいます。
 ぐずっている子どもを静かにさせるには、親にとっては確かにとても便利です。しかし、お子さんにとってはぐずっている理由を色々と推し量ってもらえずに、無理やり関心の方向をかえさせられただけです。
 メディアが子どもに与える影響は、ずっと指摘され続けてきました。テレビ、ビデオ、テレビゲーム、パソコン、携帯電話・・・時代とともにどんどん進んできます。スマホはこれらのすべての機能を備えおり、しかも手軽です。いつでも、どこでも使用可能です。
 このような親子でのスマホの利用に危惧して、日本小児科医会では、2013年に「スマホに子守りをさせないで!」というポスターを作って親の使い方、子育てへの利用について次のような啓発を呼びかけています。
(1)子育てアプリであやさない。目と目を合わせ語りかけることで、赤ちゃんの安心感と親子の愛着が育まれます。
(2)親も子もメディアの時間を制限して、親子での会話、体験を共有する時間が大切です。
(3)親がスマホに夢中で赤ちゃんの興味・関心を無視し、安全にも気配りができないようにならない。
親子で外遊び・散歩を一緒にすることは子どもの体力・運動能力そして五感や共感力を育みます。子どもの心と身体が健やかに育っていくためにとても大切なことが述べられています。
 子育て中にスマホが悪いというのではありません。良い面も沢山あります。例えば、お子さんに「急に熱が!」「蕁麻疹が!」という時に、いつでも手軽に検索して対処法を調べることができます。この場合は多くの情報が得られるので、それに振り回されずに取捨選択する必要はあると思います。また、お子さんが飛行機の中やレストランで食事中に大泣きをして、周囲に迷惑をかけそうな時は、スマホで興味のある動画、アプリを見ることで静かになったら、親としてはほっとします。このような場合はお子さんと会話をしながら、一緒にスマホの画面を見るように心がけてください。決してスマホをお子さんに渡したまま、放置しておかないでください。
 世の中は、どんどん便利になってきていますが、これらは大人にとっての基準です。子育てにスマホを、なんの制限もなく、思慮もなく、自由気ままに使用していると、お子さんの発達に影響を与えてしまいます。乳幼児期は人間としての「根っこ」を育む重要な時期です。この時期にはメディアはまったく必要ありません。親がスマホを使うなら、子育ての時間とお子さんとの心のつながりを大切にして、賢く利用するようにしましょう。
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