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小児科
育児のはなし
11. 予防接種は生後2か月からスタート
2011年12月
 最近、新しい予防接種を次々と接種できるようになってきました。重篤な病気である細菌性髄膜炎から乳幼児を守るインフルエンザb型(ヒブ)ワクチンと小児肺炎球菌ワクチンが、欧米から遅れること10〜20年で、やっと日本でも受けられるようになったことは、大変喜ばしいかぎりです。
 この二つのワクチンは生後2か月から接種できるので、お子さんが2か月になられたら、最初に接種することをお薦めします。どちらのワクチンも約4週間の間隔で続けて3回の接種が必要です。
 次に、生後3か月からは三種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)ワクチンの接種が3回続けてあります。ほかにBCG、ポリオ2回と、乳児早期に接種して欲しいワクチンが多くあります。
 これらの多数のワクチンを今までのように1種類ずつ接種していくと、日数がかかり、接種の適切な時期が遅れがちになります。また、予防接種のために毎週のように通院が必要になり、お母さんにもかなりの負担になると思われます。重要なことは、適切な時期に適切なワクチンを受けることなので、これからは同時接種をして効率良くお子さんに免疫をつけるようにして下さい。複数のワクチンを同時接種しても、有効性にはかわりなく、副反応が多くなることはありません。
 小さいわが子に一度に3本も5本も注射して大丈夫?可哀想と思われるお母さんも多いように思います。同時接種の本数や組み合わせに制限はありません。特にヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンについては、同時接種により早期に免疫をつけて、細菌性髄膜炎にかからないようにしてほしいと願っています。2011年4月に日本小児科学会が、予防接種スケジュールを発表していますが、同時接種が前提になっています。
 B型肝炎ワクチンは現在、母子感染対策事業として接種が行われていますが、感染の可能性は母子感染だけではありません。水平感染を起こすこともあります。海外のようにすべての子に接種することが望まれます。接種時期は、髄膜炎予防ワクチン、三種混合ワクチンと同じように乳児期早期が望まれます。
 水痘、おたふくかぜのワクチンは1歳以上の年齢で1回受けるとなっていますが、1回の接種では大人になるまで十分な免疫力を保持できません。今回発表された小児科学会のスケジュールでは、小学校入学前に2回目の接種が推奨されています。
 現在、ポリオワクチンは経口の生ワクチンで、生後3か月から2回接種していますが、2012年度末には不活化ワクチンの注射が導入されますので、接種回数や年齢が変更になります。
 つい、先日(2011年12月)ロタウィルスワクチンが日本で接種できるようになりました。経口の生ワクチンです。生後6週から24週の間に2回接種します。一番早期に接種可能ですが、生ワクチンのため次のワクチンまでは4週間空けなくてはいけません。単独でロタウィルスワクチンを生後6週で接種すると、次のワクチンは生後10週になるまではできません。髄膜炎予防ワクチンの接種を優先してほしいので、ロタウィルスワクチンを接種するなら、生後2か月にヒブ、肺炎球菌、ロタウィルスワクチンの同時接種がいいと思います。
 子宮頸がんはワクチンで防ぐことができる癌です。ヒトパピローマウィルス(HPV)ワクチン(子宮頸がん予防)を中学生になれば必ず接種して、将来の子宮頸がんを予防して下さい。
 このように子どもが接種できる予防接種の種類が多くなり、特に1歳のお誕生日までに集中しています。まずは、「生後2か月になったらワクチンを」と覚えておくといいでしょう。1か月健診のときに、予防接種についてスケジュールを聞いておくといいと思います。ワクチンの種類が多く、複雑になりましたので、お母さんが一人で計画を立てるのは大変です。特に、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンは、接種開始時の月齢によって、接種回数や接種間隔が違ってきますので、かかりつけの小児科に相談するようにしましょう。
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