宇部市の整形外科・小児科ならかわかみ整形外科・小児科クリニック
 Kawakami Orthopedics & Pediatrics Clinic 小児科・整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科 かわかみ整形外科・小児科クリニック
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変形性膝関節症について
 中年から老年にかけて膝の痛みを訴えて病院を受診される患者さんで一番多い疾患が変形性膝関節症です。半月板障害、靱帯損傷、各種の関節炎に続発する関節症もありますが、多くは加齢による軟骨の変性と摩耗であり、O脚、筋力低下、肥満、重労働などの要因をきっかけに症状が出てくることが多いようです。
 整形外科ではこのような膝の痛みで受診される患者さんに手術によらない保存的治療を薦めています。大きく分けますと、日常生活動作の注意・肥満対策、温熱療法・電気刺激などの物理療法と運動療法などのリハビリテーション、装具療法、そしてシップ・塗り薬・鎮痛剤などの薬物療法、関節軟骨保護剤の関節内注射が主体です。

 日常生活においては、腫れや痛みが強いときは原則として歩行は控えめにしましょう。特に階段の上り下りを繰り返したり、しゃがみ込んで膝を曲げて行う作業は症状を悪化させますので控えて下さい。また歩き始めの痛みがこの疾患の特徴ですので、日頃から、例えば椅子に座っているときも常に膝の屈伸を行って、立ち上がりがスムーズに行えるようにしましょう。変形性膝関節症が進行しますと膝が真っ直ぐに伸ばせなくなり、また曲がりが悪くなって正座ができなくなります。軽症の方は、お皿を天井に向けた状態で膝の裏を床につけるように膝を伸ばすストレッチや、入浴時に膝を十分に温めてからしゃがみこみの姿勢をする練習を積極的に行うことが望まれます。

 次に肥満対策です。体重が1kg増加しますと歩行に際してその数倍の荷重負荷が膝に加わり症状が増悪する大きな要因です。BMIが27以上であれば積極的な減量が必要です。
【BMI=体重(kg)÷身長(m)2、BMI 22が理想体重、25以上が肥満】減量には食事療法と運動療法を併用します。有酸素運動だけでなく全身ストレッチング、筋力訓練を取り入れたプログラムを続けていく意志が必要です。栄養士と運動療法指導士にアドバイスしてもらうと良いでしょう。
 整形外科では、ホットパック・赤外線・超音波・レーザ・電気刺激・牽引などの温熱・物理療法を処方しています。局所循環を改善し疼痛を緩和するので患者さんには好評です。太ももの後ろから膝裏、ふくらはぎ、アキレス腱にかけてストレッチングを行うと変形性膝関節症の進行を予防することにつながり、O脚の矯正にも遊離です。

 膝を伸ばす太ももの筋力(大腿四頭筋)を向上させる運動療法が大切です。この筋力が弱く疲労しやすいと体重を支える力が低下し不安定性が増して変形性膝関節症の進行をもたらすことになります。筋力を向上させるには筋収縮力の向上を目指した運動と筋持久力の向上を目指した運動があります。前者の代表的な運動は、膝が反り返るくらい伸ばして下肢全体を10〜20度挙上した状態を5〜10秒間保持したのち下ろして5秒間休みます。10回を1セットとして1日3セットを基準とします。足首に重りを載せて行うこともあります。重りの量や回数などは症状や疲労に応じて随時増減すると良いでしょう。大切なことは毎日続けることです。後者は腰を掛けた姿勢で足に重りを乗せて膝を伸ばす運動です。10回を1セットとして1日3セットを基準としますが、お皿の裏の軟骨に障害がある人は行わないで下さい。水中歩行、バタ足を中心とした水泳、トレーニング用自転車の空漕ぎなども役立ちます。ウォーキングは坂道/あぜ道を避けて平地歩行にとどめてください。
 装具療法では、症状の軽い人には保温用サポーターを、中等度の人には足の裏の外側を高くする足底板を、膝のぐらつきのある人に対しては支柱付サポーターを処方しています。

 膝に水が溜まる、炎症で腫れている、痛みが強い等の場合には薬の治療を行います。鎮痛剤は痛みや腫れに対して効果的ですが、本来の治療手段は生活様式の改善やリハビリテーションが主体であることを理解して、できれば1カ月以内の服用にとどめることが望ましいと考えます。最近では、膝の高分子ヒアルロン酸の関節内注射が非常に有効であることがエビデンスとして示されてきました。摩耗してささくれた軟骨の表面を注射の成分が覆うため摩擦から生じる炎症を軽減します。副作用もほとんどの症例において問題となりませんので整形外科では多くの施設で使用されています。週1回で5回注射する方法が一般的です。
 水が繰り返し溜まる場合やキリッとさしこむような痛みが強ければ、骨の血流が悪くて骨壊死となっていたり、半月板の断裂も考えられます。この場合にはMRIや関節鏡などの詳しい検査が必要となりますので整形外科医師に御相談ください。

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