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スポーツでケガをした方へ

スポーツによるケガの症状
  • ランニング障害
    サッカー、陸上競技、マラソンなどのランニングを繰り返すスポーツでは、主として下肢の骨や骨膜・軟骨・筋腱・靱帯にストレスが繰り返し加わることにより骨膜炎、疲労骨折、腱鞘炎・腱炎が多く発症します。例えば、代表的な足の障害の足底腱膜炎・アキレス腱炎では、起床時の歩き始めの第1歩と第2歩、歩き続けた際の局所的な痛みが特徴的です。
  • 腰椎分離症
    成長期(小学校高学年から中学・高校生まで)のスポーツ選手が長引く腰痛を訴える場合には腰椎分離症を疑います。腰椎分離症は、一般の発生頻度は5%程度、スポーツ選手の調査では20%前後という報告があり、主としてスポーツ活動に伴う腰部への過剰な負荷が原因の疲労骨折です。MRIがなかった過去には疲労骨折の診断が困難であったため、レントゲンで骨折線が“分離”して観察されたため分離症と診断されていました。スポーツ活動では筋挫傷などの筋・筋膜損傷が多いですが、その場合ほとんどが1~2週間の負荷制限で軽快します。2週間以上長引く腰痛では疲労骨折である可能性が高いといえます。腰部を反らして捻る動作を繰り返すことで発生します。身近なスポーツでは、サッカー(ヘッディング、キック)、バレーボール(アタック、ブロック)、野球(ピッチング)、バスケットボール(リバウンド捕球)の各動作が典型的な例です。
  • 膝靱帯断裂
    例えばサッカーでスライディングしながら相手と激突するなど大きな外力で膝の複数の靱帯に断裂を生じることがあります。内側側副靱帯と前十字靱帯が断裂すると、不安定性のため体重を支えられず、内側半月板の断裂も合併することが多いので屈伸時の痛みが強く十分に動かすことができません。機能再建のため前十字靱帯再建術と半月板縫合術が必要になります。
    前十字靱帯の単独断裂は、例えばバスケットボールで着地した際に、前足部が外に捻れながら膝が内側に捻れた場合(knee in-Toe out)と、膝が逆に反り返る過伸展の場合に発生するとされています。不安定性が残るので歩行中や階段の上り下りで不意に膝くずれを起こすことがあります。不安定性が続くと軟骨が摩耗し半月板後方にストレスが加わり水平断裂を来します。若い方はもちろん中高年でもスポーツを続けたい方や活動的な方には前十字靱帯再建術を勧めています。
  • 足関節側副靱帯断裂
    足関節の靱帯断裂は外側に多く発生します。外側の腓骨の方が内側の脛骨よりも長いので、例えばバレーボールの着地の際に、前足部が内に捻れることが多くなります。
    膝は外側に捻れて(Toe in-Knee out)転倒します。外側の靱帯には前距腓靱帯と踵腓靱帯があります。2本の靱帯が断裂するほど外力が大きいと、関節包も断裂し静脈などの血管損傷も加わり著明な腫れを来します。不安定性が強く体重を支えられません。この場合は靱帯修復手術を行います。前距腓靱帯だけの断裂でも不安定性や腫脹が強い場合や特に初めての受傷ではギブス固定を行っています。何回も受傷すると靱帯自体が摩耗消失し治癒に至ることがなくなります。外側の靱帯が機能しなくなると足関節は大きな不安定性となり、最終的には軟骨が摩耗して変形性関節症による痛みと運動制限を残します。

代表的な外傷・障害

  • 骨端症
    成長期の長管骨の骨端核に発生する血行障害であり、レントゲン像で骨硬化、濃淡不整、扁平化などが認められますが、経過により骨組織は再生し修復されます。40種類以上もあり、スポーツ障害として関係するのは骨軟骨に剪断力が繰り返し作用して発生する離断性骨軟骨炎(肘、膝、足関節)と大きな筋力が牽引作用して発生するオスグッド病と踵骨骨端症が有名です。
    主な治療方法
    治療は基本的には安静です。組織の再生修復を待機します。離断性骨軟骨炎で病巣部が分離して骨癒合が期待できない場合や遊離体となった場合には手術が必要です。オスグッド病、踵骨骨端症ともに、筋力負荷を減らすためジャンプ・ランニング動作を控えることと牽引している筋の積極的なストレッチングが必要です。
  • 腱鞘炎
    腱鞘炎にはいくつかの原因がありますが、スポーツにおける腱鞘炎は繰り返し使用することによる機械的刺激が腱鞘周囲組織に炎症を起こしている状態です。手関節に限らず、足関節、膝関節など全身の関節周辺に発生します。その発生には、扁平足、O脚などの個人特有の内的因子と過負荷、路面、シューズなどの環境及び外的因子が影響します。
    主な治療方法
    基本的には安静による負荷制限が必要です。局所の温熱と周囲組織のストレッチングで痛みがなくなるのを待機しましょう。再発を繰り返す場合には個別の対応が必要になる可能性があります。
  • 疲労骨折
    ジャンプ動作など強い負荷が繰り返し骨に加わって起こる場合(跳躍型:ハードル、バスケットボール、バレーボール)と通常の負荷が長期間・長時間にわたって骨に加わって起こる場合(疾走型:長距離ランナー)があります。
    主な治療方法
    松葉杖による免荷、ギブス固定を行う場合もあります。荷重負荷のかかるトレーニングは休止してコンディショニングのため自転車などの非荷重のトレーニングにする場合もあります。第5中足骨疲労骨折(Jones骨折)、脛骨中央前面の疲労骨折は治癒困難で骨癒合しても再発しやすい骨折です。
  • 肉離れ
    急激なストップまたは減速のように一般的には筋が収縮しながら急にストレッチされる場合に筋腱移行部・筋内腱停止部の筋に発生します。代表的な筋は、大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋です。ウォーミングアップ不足、過去の筋損傷、筋疲労、筋骨隆々の堅い筋、寒冷にさらされた筋は断裂しやすいといえます。
    主な治療方法
    安静と筋内出血を止めるための圧迫包帯固定、痛みを止めるためのアイシング、腫脹を減らす挙上、負荷をかけないための松葉杖は痛みの程度によっては必要でしょう。出血による血腫の局在が大切です。筋内の血腫は吸収されず瘢痕になりやすく、筋間の血腫では筋損傷がないので回復も早いといえます。出血の変色部が末梢に出現すれば筋間血腫なので良い徴候です。負荷のかからない静的トレーニング、軽い負荷、痛みが許容できる範囲内の動的なトレーニング、ストレッチングをしながら可動域を増やす、など徐々に活動量と負荷量を増やします。
  • 裂離骨折
    小児における足関節外側側副靱帯の停止部での剥離骨折が有名です。小児では靱帯よりも骨の方が脆弱なので靱帯断裂ではなく剥離骨折となります。エコーで診断するか、レントゲンを足関節底屈位で足背前後像を撮像すると骨片が発見できる場合があります。
    主な治療方法
    5~6週間の長めのギブス固定を行います。

その他の疾患例

  • 突き指(Mallet骨折、PIP関節掌側板損傷、PIP関節側副靱帯損傷)
    突き指による損傷は、末節骨の伸筋腱停止部の骨折(Mallet骨折)、PIP関節掌側板付着部の剥離骨折、PIP関節側副靱帯損傷が代表的です。
    主な治療方法
    転位のあるMallet骨折は手術、転位がなければアルフェンスシーネ固定を行います。PIP関節掌側板付着部の剥離骨折は転位の大きさにより固定する屈曲角度を調整しています。PIP関節側副靱帯損傷では軽度ではテーピング、ギブス固定を行います。ストレスレントゲンで不安定性が強い場合には手術も推奨しています。
  • 骨端線離開(橈骨、手指骨)
    小児の突き指において指骨の骨端線で骨折を来す場合があります。また、小児が転倒し手をついた場合に橈骨が手関節と肘関節のところで骨折を来すことがあります。
    主な治療方法
    転位のある場合には整復操作が必要と考えます。
  • シンスプリント
    ランニングやジャンプを繰り返すスポーツで起こる脛骨内側下1/3部分の骨膜炎です。普段よりハードに練習したり、シューズを替えたり、アスファルトなど硬い路面を走ったなど通常の環境と異なって負荷が大きくなった場合に起こりやすいといわれています。
    主な治療方法
    疲労骨折に進行させないために、痛みは警告と捉えて直ちにトレーニングを中断しましょう。フィットネスは自転車や水泳で代替して下さい。局所は温めて、ふくらはぎのストレッチングを行いましょう。痛みが取れて復帰する場合は、芝などの柔らかい路面からランニングを再開しましょう。
  • 二分膝蓋骨
    膝蓋骨は複数の骨化核から形成されることがあります。外側上方の骨化核の骨癒合が妨げられて2個に分裂した状態を二分膝蓋骨といいます。小学高学年から中学生にかけて、サッカーなどダッシュ・ストップ・ジャンプを繰り返すスポーツにおいては、大腿四頭筋の牽引力が分裂部に作用して痛みを起こすことがあります。
    主な治療方法
    ダッシュ・ジャンプ動作を控えて、大腿四頭筋のストレッチングを励行しましょう。Jリーグジュニアクラスの選手で痛みを繰り返してスポーツ活動に支障を来す場合には分裂した骨片を摘出する手術が行われています。
  • リトルリーグ肘
    骨格の未熟な小児期に投球動作を過度に行うことで発生する肘の障害です。
    内側障害と外側障害が有名です。外側障害は、上腕骨小頭部の軟骨下骨の血行障害と力学的脆弱性から骨軟骨が分離しやすくなります。上腕骨小頭部とそれに相対する橈骨の関節面が正常の形態に成熟しないで肘の屈伸が十分にできなくなります。骨軟骨片が剝脱して関節内に遊離してしまうこともあります。
    主な治療方法
    内側・外側障害ともに直ちにピッチングとバッティングを中断しましょう。内側障害は約8週間の制限で改善します。剥離骨折があればギブス固定が必要です。外側障害では、さらに肘関節に加わる負荷を最小限にするような生活様式を考えていただきます。レントゲンとMRIで病変部の修復過程を観察していきます。6か月以上かけて修復を待機する場合が多いと思います。病期が進行すれば手術を行います。内側・外側障害とも復帰に際しては再発予防のためピッチングフォームの指導が不可欠です。
  • 肩SLAP障害
    肩の肩甲骨側の関節面には関節唇と呼ばれる膝の半月板のような軟骨があり関節の安定性を補強しています。時計の文字盤の12時のところで上腕二頭筋長頭腱がこの関節唇と肩甲骨に固着しています。投球障害肩では後方の関節包が硬くなっており、肩甲骨の動きも制限されて関節唇の上方部分が上腕二頭筋長頭腱とともに剥がれるため、痛みや引っ掛かり感を生じている状態が肩SLAP障害です。損傷形態から4つに分類されています。
    主な治療方法
    肩関節鏡で観察して剝がれた関節唇部分を切除する方法と、肩甲骨側の関節面の上方の骨縁にアンカーを入れて関節唇を縫合固定する手術方法があります。投球障害がSLAP病変だけで起こっているわけではないので、肩甲骨の動きと肩関節後方の関節包に対するリハビリテーションが大切です。

当院の診療方法

  • 医師による診断
    スポーツ障害の場合、スポーツの種類により確認すべきチェックポイントがあります。例えば、ランニング障害では、①個人特有の内的因子:成長時期、下肢アライメント(扁平足・凹足、脛骨の捻れ、O脚・X脚、股関節内旋)、筋質と柔軟性、関節の柔らかさなど、②環境及び外的因子:トレーニングプログラムの変更、過負荷(距離、坂道など)、路面(アスファルト、グランド、山道など)、シューズなどが影響しています。
    外力による四肢のスポーツ外傷では、特に受傷機転と外傷の既往歴がとても大切です。受傷機転が理解できれば、左右差を比べて圧痛部位と腫脹の程度を評価します。関節の外傷では可動域制限と不安定性を評価します。靱帯断裂が疑われる場合にはストレスレントゲン撮影を行います。エコーで関節内血腫を認める場合は、骨軟骨骨折・靱帯断裂を想定してMRI検査が必要です。
  • 治療
    例えば上記のランニング障害では、トレーニング負荷制限だけでなく個人特有の内的因子への個別な対応が必要になる場合もあります。臼蓋形成不全のあるランナーの股関節痛では、ランニングのない種目に変更していただくことも必要と思います。成長期では骨の成長に対して筋腱の成長が遅れるためタイトハムストリング(ハムストリングスが硬い)の状態になりがちです。成長期のスポーツ障害では腰以下の下肢全体のストレッチが必要でしょう。
    外傷の急性期ではRICEが基本です。Rest(安静)、Ice(アイシング)、Compression(圧迫固定)、Elevation(挙上)の頭文字です。スポーツの現場で実際に応急的に行われています。損傷組織の医学的な修復時期、関節可動域、筋力・筋委縮改善度・筋柔軟性は医師と理学療法士が定期的に評価しスポーツへの復帰の目安にしています。
  • リハビリテーション
    成長期の下肢のスポーツ障害は、骨膜炎、疲労骨折、腱鞘炎・腱炎が多く発症します。腰椎分離症、腸腰筋腱鞘炎、骨盤裂離骨折、大腿四頭筋腱炎、ジャンパー膝、オスグッド病、シンスプリント、アキレス腱炎、足底腱膜炎などではタイトハムストリングスが影響します。骨盤の動きが制限され、股関節の可動域制限、下腿三頭筋のタイトネスも問題です。ジャックナイフストレッチを含む十分なストレッチを推奨しています。
    トレーニング負荷制限を行っている間の筋力低下が気になる場合には筋力維持を目的にエアロバイクなどで有酸素運動を行います。
    膝・足関節のスポーツ外傷では保存的治療も手術的治療においても早期の装具固定とバランス訓練を多用しています。装具除去後は上記のストレッチ・筋力維持増強訓練をしながら復帰を目指します。

院長より

スポーツ整形外科のメッカといわれる旧横浜港湾病院で研修した後、1996年4月より小郡第一総合病院でスポーツ外来をはじめました。勤務医の頃は、スポーツに関する疾患では、膝前十字靱帯断裂再建術・膝半月板断裂縫合切除術・肩SLAP障害などの関節鏡手術、肩関節反復性脱臼制動術、肩腱板断裂縫合術、足関節外側側副靱帯断裂修復術などの手術を行っていました。
私は学生時代にハンドボール競技を行っていました。家族もテニス、バレーボール、モダンバレエ、サッカー、野球と幅広く愛好しています。皆様の日常のスポーツ活動を応援したいと思います。

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