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肩関節石灰沈着性腱板炎

Q. 昨日から急に左肩に激しい痛みがあり、動かすことができません。夜もうずいて眠れませんでした。3年前には右肩に同じような症状があり、病院でレントゲンを撮ってもらったら石灰がついているといわれたことがあります。(45歳女性)

 

A. 肩関節石灰沈着性腱板炎は、肩を動かす腱板の周囲に石灰が沈着しており、その石灰の周辺に急に炎症を生じて激しい痛みを起こします。40~50歳代の女性に多く発症しますが、いわゆる五十肩よりは、発症が急性であり痛みも激しいのが特徴です。
 頻度が最も多いのは肩ですが、他に股関節や手関節の周囲にも石灰が沈着し急性の炎症を起こすことがあります。なぜ石灰が沈着するのか、今もなおその発症メカニズムはわかっていないようです。外傷もなく動かせないほどの激しい痛みがあり、レントゲンで石灰沈着が証明されれば診断は容易です。
 本疾患の治療は、柔らかい石灰では穿刺・吸引を行います。柔らかい石灰かどうかはエコーで判断できますので、本症例では石灰吸引を試みて石灰沈着部の周囲にステロイド注射を行って急性炎症を抑えると良いと思います。